骨栄養とロコモティブシンドローム
成人で200余個ある骨は、
約40%のタンパク質と約60%のミネラルの栄養から形成されています。
固い基質の骨は、集合して骨組みを作って 骨格 を作っています。
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の お ――――― きな 役割 |
・臓器の保護
・体の支柱
・筋肉や神経やじん帯と協力をして運動をする
・骨髄から血球を作り出す |
※軟骨は、
やわらかい骨で、血管もありません。
骨の成長や発育
骨と骨の間に、薄い軟骨層が成長期から青年期まで存在します。
「成長ホルモン」と、呼ばれる 栄養の集合体が関係して、
身長が伸びます。
骨の太さは、
栄養と運動と日光浴によって 骨細胞が増えて、太く丈夫に作られます。
骨の長さの成長と 骨の太さの成長は、
栄養と運動と日光浴が、大きく関係しているので
不足すると ・成長が止まったり ・骨折しやすくなったり ・骨が変形したり といった
心配につながります。
骨と骨の結合部分が 関節
骨と骨が結合している関節には、軟骨やじん帯などが ありますが、
関節全体は、強い膜で包まれています。
包まれている部分から 滑らかな液が出て 関節の摩擦を少なくします。
骨の成長や発育に必要な栄養
↓
↓
↓ |
カルシウム・リン・ビタミンD・ビタミンC
成長ホルモン |
不足すると
新しく形成される
骨組織に、
カルシウムやビタミンDが付きにくくなって
薄い骨が作られてしまいます。
〜不足した時に起きやすい 骨の病気を〜
幼少児期では、「くる病」 成人期では、「骨軟化症」 と言われます。
症状は、同じで原因も大体同じです。
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ミネラル と言われる栄養 ★
食事を摂取してから、体の中で栄養として
完全に燃焼させた後に残った 灰分 の
ほっとんどを、
ミネラル と 言います。
ミネラル は、全身に存在しています。
灰 になったミネラル栄養を全部合わせても
体重の約4%程度と、言われています。
ミネラル栄養が、微量栄養素と言われる理由ですよ!
〈 カルシウム 〉 |
微量栄養素のミネラルの中でも、体の中で1番存在感がある栄養です。
体中のあちこちで重要な役割をしています。
99%が、骨と歯 の主成分として形を作っています。
残りの1%が、血液や筋肉 そのほかの臓器組織に存在しています。 |
!!知らない間に 骨密度 が減ってしまってる理由は!!
◎ 体の中の
カルシウム濃度 は、いつも決まっています。
食事からカルシウム量を減らした食習慣を続けていると、
全身のカルシウム量も減ってしまいます。
”体にカルシウムが少ない!”と、感じて 骨の中にあるカルシウムを自動的に調節して
全身のカルシウム濃度を保持するように働きます。
◎ カルシウムの排泄量は大体決まっています。
カルシウムは、皮膚からの汗とおしっこから排泄されます。
食事から取り入れるカルシウムの量を極端に少なくしても、
おしっこから出るカルシウムの量は変わりません。
| 1日に摂取したいカルシウムの目標量(mg) |
年齢 |
男性 |
女性 |
10〜11 |
700 |
750 |
12〜14 |
1000 |
800 |
15〜17 |
800 |
650 |
18〜29 |
30〜49 |
650 |
50以上 |
700 |
カルシウム食品
牛乳・ヨーグルト・チーズ・魚
豆類・豆乳・豆腐
緑黄色野菜 |
〇 体中のカルシウムの特別な働き 〇
・ 血液がかたまりやすくする
・ 心臓の筋肉運動を強くする(ドックン ドックン)
・ 神経や筋肉の興奮を適度にする
〇 ちょっと 注意 しましょう 〇
・食塩の食べ過ぎは、おしっこにカルシウムの量を増やしてしまいます。
いつもより、多くカルシウムが体の外に出てしまう!!
・加工食品の食べ過ぎは、
清涼飲料水などは、体内でのカルシウムの吸収を弱くしてしまいます。
カルシウムがそのまま流れてしまう、栄養として付きにくくしてしまう 傾向にあります。
・カルシウムのサプリメントは、
他のミネラル栄養の吸収を弱めたり、泌尿器系結石を作ったり、
カルシウムの過剰摂取につながる心配があります。
ミネラル栄養の補給は、微量で十分!!食品から補給したいですね。
< リン > |
カルシウムの次に多く体中に存在する、ミネラル成分の微量栄養素です。
カルシウムと一緒に、骨や歯を作って体中の組織成分ですが、
食事からの補給で増減しますが、不足することのない栄養です。 |
普段の食事をしていれば、全く心配することのない栄養素です。
加工食品中に添加物で使われていることが多い栄養素です。
リンの過剰摂取は、体でのカルシウムの吸収を弱くする心配があると言われます。
栄養補助食品や清涼飲料水、添加物でリン酸塩を使われている加工食品の
食べ過ぎに注意が必要です。
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★ ビタミン ★
ビタミンは、体の中で作り出すことができない栄養です。
健康を保持するためには、絶対に必要な栄養素です。
天然食品に存在しているビタミンを、微量の補給をすることが適量と言われています。
< ビタミンD > |
カルシウムの吸収を良好にします。
食品に含まれているビタミンDと、日光浴によって皮膚に存在するビタミンDが、あります。
両方のビタミンDが、カルシウムの吸収効果に重要な働きをします。 |
!!骨密度の維持・増量に重要な ビタミンD!!
◎ ビタミンDは、血液中のカルシウム濃度を一定にする働きがあります。
いつもビタミンDが、不足している状態が続くと
血液中のカルシウムも減って、全身の骨量も減ってしまいます。
◎ ビタミンDは、カルシウムの吸収を良好にします。
ビタミンDの不足状態は、骨格筋が萎縮して筋肉の力も弱ってきます。
これは、転倒する心配につながります。
◎ ビタミンDは、カルシウムとタンパク質を強く結びつける働きがあります。
骨や歯、体中の組織を丈夫にして良好な健康状態を作る重要な栄養素です。
〇 ビタミンDが不足している状態 〇
骨の成長や発育に、必要な栄養素です。
幼小児期では「くる病」 成人期では「骨軟化症」 と、言われる骨の病気を
起こすこともあり、骨が変形したり 骨折しやすい状態 になります。
〇 ビタミンDの過剰摂取 〇
食欲不振や腎臓障害を発症する場合があります。
また、カルシウムの濃度が高すぎて、体内の軟組織と言われる部分で石灰化する
心配もあります。
石灰化は、その組織が硬くなったり動かしにくくなったりします。
柔軟に動かすことができた体の関節などが、石灰化によって動かせなくなったり
痛みを感じたりします。
サプリメントは不要ですね。
!意識的にしたい ビタミンDの補給!
・日光浴
・ビタミンDを多く含む食品を食べる
ビタミンD食品
魚・きのこ類・干しシイタケ・わかめ・ひじき
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食品のビタミンDは、脂溶性ビタミンの種類なので
油脂食品と相性がばっちりです。
油を使った料理で食べると、体内の小腸からビタミンDがしっかり吸収されるので
意識的に少量でも食べることで十分補給されます。
≪ 献立例 ≫
魚のマーガリン焼き
海藻サラダ
しめじ・マイタケ入り かき揚げ
干しシイタケを使ったいり豆腐 など
〈 ビタミンC 〉 |
ビタミンDと違って、水溶性ビタミンの種類です。
過剰な補給は、簡単におしっこから排泄されてしまいます。 |
体の中でのビタミンCの大切な役割
・骨と骨の結合されている部分
・皮膚
・軟骨 腱といわれる部分 |
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これらに、
存在する タンパク質 が
合わさるときに 重要な働きをします。 |
↓
↓
ここにあるタンパク質を、コラーゲン と言われています。
コラーゲンって ちょっと 聞いたことありますね。
ビタミンCが不足すると、
正常なコラーゲンを作り出すことが、出来ないので
血管が壊れやすくなって出血しやすくなります。
出血しやすい状態で現れる症状
疲労感 いらいら感 顔色が悪い 皮下出血 歯ぐきの出血
貧血 筋肉減少 心臓障害 呼吸困難
ビタミンCは、水溶性ビタミンなので体の中で吸収率は高いです。
血流を良好にし、体調を活性化させます。
血液の循環が良いので、タンパク質の栄養も吸収されやすい状態になって
骨にカルシウムとビタミンDの栄養も吸収されやすくなります。
! ビタミンC の 補給方法 !
食品から普通に食べても、過剰摂取につながりません。
サプリメントは、過剰摂取につながりやすく 食品からの補給をおすすめします。
コラーゲンを作るといわれている食品
大豆・きなこ・凍り豆腐
アーモンド・落花生・ごま・ナッツ
しらす干し・かつお節・干しのり・牛乳・ゼラチン
ゴマプリン・牛乳ゼリー・ピーナッツクリーム
これらは、間食なら食べ続けることができそう ですね。
1日1個と、決めましょう!!
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・骨量と骨質が減少して 骨折しやすくなった状態
・骨の構造が修正が効かなくなった状態
原因
骨量は、成長期にグンッと増えて丈夫になって 骨質が良くなります。
20歳までは、最大良好増量時期!!
↓
この 最大 良好 増量 骨状態は、40歳までキープ!!
↓
40歳以降 骨量・骨質が 減少していきます。
骨は、栄養 と 日光浴 と 運動 で
骨の成長と骨の形成の両方が、いつも進行しています。
↓
古い骨が新しい骨にバージョンアップ!!
↓ ↓
↓ バージョンアップを繰り返し進行している様子を、測定して
↓ 骨粗しょう症の診断をします。
↓
バージョンアップのバランスが崩れた状態が、
骨量と骨質の減少を進ませる理由につながります。
骨粗しょう症による骨折の特徴
・少しの衝撃でも折れてしまう
例えば:寝返りをした時に骨折 くしゃみをした時に骨折
圧倒的に多い骨粗しょう症は、
成長期以降に発症する場合(40歳以降ですね)
種類
・特発性骨粗しょう症(若年性骨粗しょう症も含まれます。)
・閉経後骨粗しょう症⇒閉経後 数年で最も骨量が減少スピードが進みまくり!!
骨形成と骨栄養の吸収バランスが崩れてしまうことが理由です。
・男性骨粗しょう症 |
・骨量と骨質と筋肉が減って 関節の運動域が狭くなった状態
・起きても 体が頼りなく感じ ふらつきやすく
歩幅が小さすぎて なにもない場所でつまずいて転んでしまう状態
原因
普段からの 食事量と生活活動量のバランスが良好でないことが大きい
食事量が適切でない
↓
↓食事が 少なすぎたり多すぎたり
↓
食事内容に偏りが現れる
↓
↓
適切に体重管理が出来ないので
やせすぎ・ふとりすぎ
食事内容が偏ると
タンパク質・エネルギー栄養障害 を起こしてしまいます。 |
↓
必要以上の減量やいつもおなかいっぱいの食べ過ぎは、
活動中の体が、偏って不足している栄養を タンパク質 で補おうとします。
タンパク質は、全身の組織の基礎作りをしているので
活動エネルギーで利用されてしまうと、
骨や筋肉まで栄養がいきわたらない状態になります。
↓
いつも タンパク質とエネルギー源の糖質や脂質が不足している状態。
↓
疲れやすい体調を作って いつも ふらふら
↓
↓倒れやすく
↓
つまずいて 転倒や転落すると 栄養不良から
骨折 してしまいます。
しかも・・・完治が遅い
変形性関節症の種類
・変形性 もも 関節症 ⇒ 女性に多い
・変形性 腰 関節症 ⇒ 男性に多い
若い時から 栄養に無関心でいると、
転倒しやすい状態を慢性的に進行させてしまいます。
過度なダイエットによる欠食や偏食で、
20歳代の女性の5人に1人が、低体重による低栄養状態と言われています。
また、過食による偏食で、
肥満・高血圧・脂質異常から運動器と呼ばれるところに障害を発症しやすいとも
言われています。 |
骨粗しょう症 や 変形性関節症 の 状態を 合わせて
ロコモティブシンドローム と言います。 |
ロコモティブシンドローム は、運動器障害が起こっている状態です。
加齢とともに少しずつ長い期間をかけて、体の 筋肉・骨・関節 の3つの部分が
弱くなる現象です。
悪化すると、日常生活が難しくなって介護が必要になったり 寝たきりの原因になります。
高齢者の介護が必要となる最も多い理由で、
約20%の人がロコモティブシンドロームです。
ロコモティブシンドロームは、国民病とまで言われています。
高齢者の介護が必要になった原因である病気の1位は、脳血管病(脳卒中)ですが、
ロコモは、脳卒中と並んでいます。しかも、肥満や低栄養との関連がとても深いです。
ロコモティブシンドローム の 予防
・無理なく続けられる軽い運動を、積極的に行う
・偏食で、食べ過ぎや欠食・減食にならないこと
・高齢者は、高血圧や不眠・そのほかの多くの併発症を持っているため
転倒や転落を防止する環境づくり |
いつでも どんなときでも なんでも偏ることなくしっかり食べる習慣が1番の予防方法!!
カルシウム・ビタミンD・ビタミンC・タンパク質 は、
特に意識しないと十分に食べることが 難しい栄養素です。
牛乳・乳製品・豆類・豆腐・納豆
魚・干しシイタケ・わかめ・ひじき
くだもの・緑黄色野菜・野菜・きのこ類 |
食品の種類としては、ほっとんどです。