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高尿酸血症


高尿酸血症と痛風は同じではありません。
高尿酸血症
血液検査結果から 血液中の尿酸値が7.0mg/dlを正常として、7.0mg/dl以上が高尿酸血症です。


尿酸

  血液に溶けています。
  体の筋肉を使う時にエネルギーとなる大切な物質【=プリン体】の老廃物です。

尿酸値の正常と言われる成人の値
 男性:4.0〜7.0mg/dl
 女性:3.0〜5.5mg/dl


高尿酸血症

  自覚症状がないので放置しやすいですが “独立した危険因子” と言われて
  いるくらい動脈硬化症を進めていきます。


動脈硬化症
⇒ 血管の病気・自覚症状がないので放置しやすいです。

血管に血栓【=余分な脂肪】がたまったりくっついたりして血液の循環
がうまくできていない状態
心臓を取り巻いている栄養動脈といわれる冠動脈が血栓でふさがれて
しまうと突然な脳梗塞や心筋梗塞を発症してしまう心配度が高くなり
ます。

☆高尿酸血症と動脈硬化症との関係性は確かで、特に高血圧症を合併す
 ると心筋梗塞などで死亡する危険度が高くなります。
☆高尿酸血症は生活習慣病の誘因となり、特に尿路結石ができやすく腎臓
 の働きに大きなダメージがあらわれます。尿酸値が高いと診断されたら、
 早期治療が大切です。


高尿酸血症
になる理由

肥満・飲みすぎ・食べ過ぎ・運動不足・ストレス
腎臓から尿酸をおしっこと一緒に体の外へ出す力が弱い
これらが重なると
  発症しやすい



注意:プリン体が多く含まれている食事を食べることは、原因の一部でしかありません。

高尿酸血症
2つの型があると言われます

・尿酸が過剰にできるタイプ
 →日本人に少なく大体15%くらい
・腎臓から尿酸をおしっこと一緒に体の外へ出す力が弱いタイプ
 →日本人に多く大体85%
それぞれの
病気のタイプに
合わせて
治療されます







〔治療の目的〕
 ・痛風発作を防ぐ
 ・心筋梗塞や血管障害を未然に防ぐ

高尿酸血症は、中高年の
男性に多い病気ですが、
最近は30代の男性も発病が
多く、若年化しています。
そして、女性の発病も多い
とされています。


正常な血液検査の尿酸値
 7.0mg/dl


尿酸値が8.0mg/dl以上の 高尿酸血症の治療開始基準

・持病がない高尿酸血症 
  ⇒尿酸値9.0mg/dl以上でお薬の治療開始が検討されます。
・持病(=腎結石・高血圧症・動脈硬化症など)がある高尿酸血症
  ⇒尿酸値8.0mg/dlから9.0mg/dlの間でお薬の治療開始が検討されます。
・持病がない高尿酸血症
  ⇒尿酸値8.0mg/dlから9.0mg/dlの間で生活習慣の見直しを行っていき
    ます。お薬の治療は検討されません。




額縁: 治療を開始して尿酸値の目標は
 6.0mg/dl以下に維持すること


高尿酸血症の生活習慣を見直しましょう

・高尿酸血症の人は、結石を作りやすい。
   おしっこの量は大切
・食べ過ぎは、太りやすい。
   1日3食の食事リズムは大切
・運動不足は、尿酸値が不安定。
   軽い運動で適正体重を守りましょう


《おしっこの量は大切》
  水分をたくさん取って尿酸をおしっこと一緒に体の外へ出しましょう。
 十分な水分量とは ・・・ 体重1sに対して50cc


△日本人の食事摂取基準(kcal/日)
 ※身体活動レベルは、T:低い、U:ふつう、V:高い

性別

男性

女性

身体活動レベル

T

U

V

T

U

V

30〜49歳

2300

2650

3050

1750

2000

2300

50〜69歳

2100

2450

2800

1650

1900

2200

70歳以上

1850

2200

2500

1500

1750

2000


注意:個人の栄養指導の場合は、上記のものは、あまり使いません。




例えば:体重80kgの人の1日の水分摂取量

80kg×50cc=4000cc 1日の食事摂取量が2300kcalの場合
4000cc−2300kcal=1700cc
この人は1日1700cc以上の水分摂取が望ましい


水やお茶をたくさん飲んでおしっこをたくさん出しましょう。



ホームベース: 注意
同じ水分でも お酒・アルコール は全然違います。
お酒・アルコール類は尿酸値への影響がかなり大きいです。



【ちょうど良いお酒の量】
ビール 中ビン1本(540ml)
清酒 1合 (160ml)
ワイン グラス2杯 (220ml)
ウイスキー ブランデー ダブル(60ml)
焼酎35度 半合 (70ml)
☆ちょうど良いお酒の量
(=節度あるお酒の量)は
アルコール量で決まります。
適量と言われる純アルコール量
は1日20グラム程度
飲みすぎの純アルコール量は、
 1日60グラムです。
この量は日本酒で平均3合分に
あたります。


  毎日飲みたい牛乳
カルシウム・質の良いタンパク質の
補給に欠かせません。
1日400mlの補給を目標としましょう。



アルカリ性のおしっこで、尿酸が溶ける量は決まっています。
アルカリ性の食品を意識的に食べて溶かそうと考えるより、体の中の必要でない物質を
上手に体の外へ出せるように、食品を選ぶことが大切と思われます。
☆コーヒー・紅茶・日本茶に含まれるプリン体は尿酸のもとになるプリン体とは関係
 ありません。
☆便秘を予防して、太り過ぎにならないようにしましょう。
 →ビタミン・ミネラル・食物繊維の摂取は、無理のなく排泄ができます。
ビタミン・ミネラル・食物繊維が含まれる食品⇒野菜・果物・寒天・小豆・ゼラチン
・海藻類

禁酒日を作りましょう。

  1週間に2日(48時間)以上の禁酒がお勧めですよ。
   例えば
    毎日中ビンのビールを1本飲む習慣がある人が、1日(24時間)禁酒を
    するだけで、200キロカロリーのエネルギー摂取量を節約することができますね。
   これは
    適正体重を保ちやすくなりますね。

☆お酒やアルコールを飲む習慣がある人は、次のことに注意しましょう。
 ◎油を多く使ったつまみに注意◎
 お酒やアルコールは食欲増進する働きがあります。→太りやすくなりますね。

 @揚げ物など油を多く使ったつまみに気をつけましょう。
 Aスナック菓子をつまみにしない。


 ◎食塩の量に注意◎
 飲酒習慣がある人は、食塩摂取量が多くなりがちです。

 アルコールやお酒は血管を広げたりおしっこの出をよくしたりするので、一時的に
血圧も下げますが、飲みすぎは高血圧や脳卒中の心配度が高くなります。


控えましょう

@糖分の多い食品→菓子類 ジュース類 砂糖など
A脂肪の多い食品→霜降り肉 バラ肉 バター ヘッド ラード 生クリームなど
B塩分の多い食品→外食のめん類 丼物 フルコースの西洋料理
  中華料理など

 十分な水分は、水やお茶など砂糖が入っていない飲み物から取りましょう。

《1日3食の食事リズムは大切》
  食べ過ぎることなく、太りすぎを防ぎます。


朝食抜き
夜遅くの食事
間食の取り過ぎ
アルコール・お酒の飲みすぎ
下矢印吹き出し: 食事リズムをこわす
 悪い食習慣



見直していきましょう。


 【プリン体が尿酸値を高くすると言われていますが、】
プリン体は、
 いつも体が活動するときにエネルギーとして利用している欠かせない物質です。
 エネルギーとして利用した後の燃えカスが尿酸です。
尿酸
 体の中で作られますが、食べ物の中のプリン体からも作られます。


プリン体が多いと言われている食品

レバー イワシ イサキ白子 干物 あんこう肝酒蒸し にぼし 大正エビ
かつお 干しシイタケ あじ さんま

◎プリン体が多いと言われている食品の種類を見ると、食べすぎるほど毎日食べたい
 食品では、ありませんね。
◎プリン体が多いと言われる食品を、意識的に食べないように気を付けても、
 血液中の尿酸値が劇的に改善されるわけではなさそうです。
 また、長期的なプリン体を制限する食事は実際無理です。

太りやすい生活習慣が、尿酸値を上昇させます。
1日3食の食事リズムを見直しましょう。

《軽い運動で適正体重を守りましょう。》


◎ 現在の体脂肪率を知りましょう。

 (体重  kg)÷(身長  m)÷(身長  m)⇒(体脂肪率   %)

 体脂肪率

18.5%未満=やせすぎ   25%以上=肥満・太りぎみ

太りぎみは、改善が必要ですが
やせすぎも、改善が必要ですよ


◎ 適正体重を知りましょう。

適正体重に近づけて
いきましょう。


 (身長  m) × (身長  m) × 22 ⇒ (適正体重  kg)

適正体重は、プラスマイナス10%まで適正範囲内ですよ。

軽い運動 は、高尿酸血症で発病しやすい生活習慣病(糖尿病・高血圧症・
動脈硬化症)
や痛風の予防をして、健康状態を良好にしてくれます。
食べ過ぎ・飲みすぎを改めた食習慣にプラスして、適正体重に近づけていきましょう。

【まずは、1日10分余分に体を動かすこと からスタートしましょう】


◎プラスしたい運動◎
・早歩き ・階段の上り下り ・テレビを見ながら足踏みやストレッチ
・椅子を使ってスクワット


【体を動かすことに慣れてきたら、運動を取り入れていきましょう】


◎運動の種類 たとえば◎
・ウォーキング ・自転車 ・水中歩行 ・水泳 ・ジョギング ・ラジオ体操


尿酸値を安定させる運動は、たとえのような有酸素運動が適当と言われています。
運動習慣がない人が、いきなり運動をすると尿酸値が一時的に上昇することがあります。無理をしないで、ゆっくり体を動かしていきましょう。

△ 体重別10分運動の消費エネルギー量 キロカロリー/日 

   体重 kg

運動の種類

40

50

60

70

80

ウォーキング
自転車 水中歩行
ラジオ体操

20

25

30

35

40

1週間続けると

140

175

210

245

280

水泳 ジョギング

33

42

50

58

67

1週間続けると

233

294

350

408

469


◎痛風発作や高血圧症などの生活習慣病がなければ、お薬の処方なく生活習慣を改善する治療が中心となる場合がありますね。
それは、
 とってもラッキーです!!

◎精神的ストレスは、尿酸値を上昇しやすいので
 軽い運動を上手に取り入れて、発散できるようにしていきましょう。

<長続きできるように無理をしないで、楽しめる生活習慣にチェンジしていきましょう>


〔高尿酸血症のいろいろ〕
   ☆高尿酸血症の20〜30%は、結石(尿路結石)を作りやすいです。


◎腎不全があって血液検査でクレアチニンが高い人◎
 高尿酸血症は腎臓の働きを弱めることを進行させて、虚血性心疾患の原因を
 作るとも言われています。

虚血性心疾患
 (生活習慣などから、高血圧症や動脈硬化症にかかった状態で、急に心臓の
  筋肉に血液が行かなくなった病気)
 種類⇒狭心症・心筋梗塞・心不全・致命的不整脈

  高尿酸血症から予防するには、生活習慣を改善することが一番です。


腎不全がある人が確かめたい血液検査項目の目標数値
尿酸値:7.2mg/dl  クレアチニン:1.2mg/dl