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  おなかの健康 A
   小腸 ・ 大腸 


 口から肛門までを、「消化管(しょうかかん)」と 言います。
消化管は、曲がった 管(くだ) で 全長は、約9メートル あります。
消化器(しょうかき)は、
食物を食べたら 栄養分を吸収する 「器管系(きかんけい)」と、言われ
消化管と肝臓や膵臓などの 臓器 と 連絡して 存在します。
栄養分の消化吸収は、一連の現象 と 言われます。
 「おなか」は、食道・胃・小腸・大腸 の ことで 消化器系 と 呼んでいます。
           
                大腸 ⇒   

                        小腸 と 大腸 は、『 腸 』 と、呼んでいます。
消化器系 と 消化液

口の中 <口腔>
 ↓↓ ←唾液
 ↓↓
 のど  <咽頭>
 ↓↓
 ↓↓
 食道 ⇒⇒ 食べ物を胃へ送ります
 ↓↓
 ↓↓
 胃 <胃液> ⇒⇒ 食べ物を貯蔵して 少量ずつ 十二指腸へ 送ります
 ↓↓
 ↓↓
 小腸 ←<胆汁・膵液>⇒⇒消化吸収が行われる主要場所
    ←<腸液> ⇒⇒⇒⇒ 膵液・腸液には 消化酵素が 含まれます
吸↓↓             胆汁には 胆汁酸などが 含まれます
収↓↓
  ↓↓
  大腸  吸収 ⇒⇒ 未消化物の処理 と 水分の吸収
 ↓↓                無機質の吸収
 ↓↓


 小腸  長さ 約 6〜7 m 


 十二指腸 ・ 空腸 ・ 回腸 は、
       「消化管(しょうかかん)」 と 呼ばれる 小腸 です。

  から 少量ずつ運ばれた 食べ物は、
   長い 小腸 を 通過する間に 各種類の消化酵素 に よって
                              消化吸収 が 行われます。

   
 消化管 の 小腸は、
              消化吸収 が 行われる 主要場所
 小腸内 の 消化 は、
              消化吸収 を 完全なものにするための 重要過程 

 小腸 で 消化吸収された 栄養は、
                  肝臓を中心に 栄養源 に 作り変えられます。
 糖質 と タンパク質 は、 毛細血管に吸収されて 肝臓に入って
                                  全身を循環 しますが
 脂質 は、リンパ管 へ 吸収されて 血液循環します。
                   脂肪だけ 吸収経路が、他の栄養と 違います。


〔 小腸の十二指腸・空腸・回腸 〕

十二指腸 は、長さ 約25p の 「ひの字型」 に、
                            湾曲した 「管状部」 です。
 空腸 は、小腸 の 上部 3分の2 を占めて 壁が厚い です。
 回腸 は、小腸 の 下部 3分の1 を占めて 壁が薄く 
                            骨盤の中に おさまっています。
      空腸と回腸の境目は、はっきりとしていません。
                                      
〔 小腸 と 消化液 〕

 1日に 約1.5〜3.0リットル の 腸液 が 小腸内に ジワッと にじみ出て
                                     働きます。
 腸液の種類 は、
  糖質消化酵素 ・ タンパク質消化酵素 ・ 脂肪消化酵素 と
                                    呼ばれるものです。
 小腸 の 管腔内 や 小腸膜 で 食物を移行させながら 水分と一緒に
                               消化吸収を していきます。
 腸液 は、十二指腸 ・ 空腸 ・ 回腸 で 働きます。

         < 十二指腸で働く 胆汁 と 膵液 >

胆汁

  肝臓 で 作られる消化液 で、胆のうに貯留 しています。
   食事をすると同時に 胆のう が 収縮 して 十二指腸 へ 胆汁が
                                        流れてきます。
       胆汁 が、消化酵素となって 消化が ほっとんど 終了 します。
   1日の胆汁が流れる量は、500ml から 1リットル で 
                     そのうち 97〜98%は、水分です。
  胆汁を貯留している 胆のう は、
   長さ10p 幅 4p の 袋状で、肝臓の下面に あります。
   50〜60mlの 胆汁 を 貯留することが できます。

膵液

  膵臓 で 作られる 消化液 です。
     食べ物が 十二指腸 に 入ってくると 膵液 が 流れ入ってきます。
       膵液が消化酵素となって 消化が ほっとんど 終了 します。
     膵液は、強力な アルカリ性 なので 小腸 は、アルカリ性 です。
         1日に 1リットル から 3リットル 消化液として 働いています。
  膵臓は、
   袋の後ろ側に ある 三角柱状の 後腹膜臓器 です。
       インシュリンは、ホルモン として 血液で流れています。


 大腸  長さ 約 1.6 m 

 小腸よりも 太く 短い 消化管の 最終部 です。
 大腸 は、盲腸 ・ 結腸 ・ 直腸 から 形成されます。
  
   結腸 は、
    上行結腸 ・ 横行結腸 ・ 下行結腸 ・ S状結腸 から形成されます。
 
 大腸の大きな働き は、 小腸までの 未消化物質 の 処理 を 行うことです。

    小腸の回腸 からの 内容物の水分 と 無機質 などを 吸収して 
                              便 を 形成して 排泄します。
 小腸の下部から 大腸の直腸まで は、
  微生物が多く 小腸で分解・吸収 されなかった 一部の物質の分解を します。
     水分の吸収 は、
      大部分が小腸で行われます が 大腸でも1日に約1リットル弱の水分 を
                                        吸収します。
 大腸も 食道と 同じような 波の運動で 
  食べた物を移動させます が、強い運動は 1日に 1〜2回しか 起こしません。

〔 排便反射 〕
 に食べ物が入ると S状結腸から 大きな 腸管運動が起きます。
        腸管運動は、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸 全部にあり、
                             腸管神経 で 調整されます。
 ゆったりした環境で 食事をすることは とても 大切な事 です。
       体の中で 大きな腸管運動 が 起きることで、
                        腸内の内容物が 直腸へおくられます。
       直腸の内圧 が、高くなって 便意を感じて 排便します。
        これを 『排便反射』 と 言います。
          排便反射は、意識的におさえることが できます。 我慢ですね。
       直腸に炎症があると、排便反射が 敏感になります。
             これを 「しぶり腹」と 言います。
                  ↓↓
                 絶えず便意を感じる状態を 「しぶり」と言って
                 赤痢 の時に みられます。
〔 排便 〕
     食物は 食後約3〜5時間で 結腸へ 運ばれます。
                      S状結腸までは、10時間以上かかります。
       食後 24〜48時間で 排泄が開始され 72時間で終了 します。
 
     ふん便は、1日平均100〜150グラムあります。
  水分が 60〜80% 脂肪量は 5グラム以内 あり 食物繊維など不消化物が
      含まれていますが 腸内細菌も多く含まれています。

    大腸は、細菌が発育しやすく タンパク質を分解した産物や 不消化物 
       非吸収残物 腸内細菌など で 大腸菌が作られます。

  排便習慣 = 正常範囲が広い
     健康な人の 個人差は大きい

◎ 2〜3日に1回の排便でも 苦痛なく十分に排泄があれば 便秘とは いえない
◎ 排便は 1週間に3回以上は 正常
◎ 1日の排便が 2〜3回で 軟便または泥状便 が 長期間続いて 他に
       異常がなければ 病的でないと判断
    でも 1日1回の固形便が ある時から 同じことが起きると 下痢
◎ 便通が3〜4日以上もなく 便量が少ない または 
                固くて排便に困難を 感じる場合は 便秘

                                      《 腸の病気 》
                     ▽ 下痢 ⇒ 急性下痢 ・ 慢性下痢
                     ▽ 過敏性腸症候群
                     ▽ 潰瘍性大腸炎
                     ▽ 便秘

                      〇●〇 下痢 〇●〇
  液状 または 液状に近い状態の ふん便が 排泄される
      泥状 または 水様の 非固形便 が 頻回に排泄されるもの
   正常便の水分量 は 約75%
   下痢便の水分量 は 85%以上 ⇒ 便の形がない

 大腸の運動が 普段より 高くなりすぎて 腸内容物の 通過時間が 短縮して
           水分吸収が少ない 状態
                ↓↓
        ◎ 考えられる理由 ◎
           〇 大腸内の水分を吸収する能力が低下
           〇 腸内から粘液が増えた
                ↓↓
               便が液状
〔 下痢の原因 〕
 〇 腸管に 炎症・潰瘍・がん などがある 場合
 〇 腸内容物の刺激による場合
      (細菌や寄生虫などが作る毒素 異常発酵 腐敗産物 など)
 〇 ヒ素や水銀などの中毒
 〇 アレルギー性の変化
 〇 小腸の障害が原因で 吸収不良を 起こしている(=吸収不良症候群)

〔 下痢を起こす病気 〕
 ◎ 急性下痢=急性腸炎
        ・一過性の機能性下痢
        ・炎症状下痢
          感染症(細菌性胃腸炎 赤痢 アレルギー 中毒症)

 ◎ 慢性下痢=慢性腸炎
        ・消化不良性下痢
        ・吸収不良症候群
        ・大腸性下痢
        ・その他の下痢(神経性下痢など)


 ◎ 急性下痢=急性腸炎 ◎
       〔 原因 〕
         感染症のもの と 非感染症のもの が ある
         1番多い物は 微生物によるもの

   感染症のもの = 細菌やウィルス・原虫など による場合
    細菌性食中毒
      ⇒サルモネラ ブドウ球菌 病原大腸菌 腸炎ビブリオ 腸チフス菌 など
    ウィルス性下痢・真菌性下痢・アメーバー赤痢
      ⇒赤痢やコレラなど 感染症による下痢
   感染症の下痢は 細菌性食中毒が多い 
   発熱や腹痛などの 胃腸炎症状 が みられる
                ↓↓
            頻回の下痢によって 脱水症状を起こし 重症になることもある

非感染症のもの = 暴飲暴食 ・ 腹部の冷却 ・ 薬剤 ・ アレルギー などによる
                                             場合
   ●物理的刺激=寝冷えや冷えによる
   ●試験下痢
   ●情緒性下痢
   ●アレルギー性下痢
   ●食物の多量摂取による下痢
 非感染症の下痢は 特に 神経質に ならなくてよい

急性腸炎は、
      腸の炎症の変化で 消化吸収の障害を発生します。
               その結果、下痢や腹痛などの症状を 起こします。
      急性腸炎の1番特徴的な症状は、下痢 です。
           その他の症状は、腹痛 おなかの不快感 吐き気 嘔吐 など

感染症の急性腸炎の症状は 発熱 です。
              下痢による脱水 脱力感 なども 起こることがあります。


    〔 急性腸炎 の  食事 〕  多くは 経過が良好になります。

   腹痛や下痢など 症状が目立つ場合は、
                          1〜2日間 食事を食べません。
   症状で 弱っている時は、食事を止めることで 腸管の安静を 保ちます。
                           栄養上の心配は ありません。
   食事は、止めますが 水分補給は 必ずします。
                  水分は、湯冷まし や 番茶 を 補給します。
   症状の軽快に合わせて 少しずつ栄養価を上げる食事にします。
    流動食 や やわらかい食事 から 少しずつ進めます。 
         回復して 食欲が戻っても
              食事の1回量を少なくして 「分割食」に していきます。

   食事内容は、
        刺激物を少なくした献立 を 考えます。
          ⇒ 辛い物・苦い物・脂っこい物
       特に、熱すぎたり 冷たい食事は 避けます。
    また、牛乳は 様子を見ながら 補給しましょう。牛乳の積極的な補給は、
                                         考えません。

※※ 急性腸炎(急性下痢) は 突発的に起きて 
                       下痢状態が数時間で 治ることも あります。
    一過性の機能性下痢 (食当たり や 冷え や 寝冷え など) ですが
      食中毒などの微生物による 急性腸炎(急性下痢)は、病院の治療は
                            絶食から始まって 補液も行います。
    数時間で治まってしまうので 病院を受診しない場合もあると思います。
   この場合
   ◇脱水症を防止するために 水分補給は必ずしましょう。
    水分の種類は 白湯 ・ 常温の補水液 など 補給しやすい物を 
           息苦しい状態であっても 必ず飲みましょう。
   痛みのピークが経過しても 体調が戻らない場合
   ◇口当たりの良い 水物系の食品を選びながら お粥は 食べるようにして
    腸内を休ませましょう。
          お粥は、からだにやさしい糖質の食物繊維食品 です。

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  〈腸の病気の食事で 気を付けたいこと〉 



 ◎ 慢性下痢 = 慢性腸炎 ◎
      〔 原因 〕
        急性下痢と同じです。
         慢性の感染症のもの と 非感染症のもの が 考えられます が、
           腸管に限った 異常とは 限らないもの です。

 長期的な病気の治療中に 栄養障害や貧血と言った 診断につながってしまうので
 病気の特異性が みられにくい症状 です。
 ですが、
 不適当な食事や過食 胃無酸症 や  アルコールの常用 なども あげられます。

     〔 特徴と症状 〕
   腸だけの不良の場合 と 腸からの腸以外の広い範囲まで続いている状態 が
                                         特徴です。

 症状が 軽い時は、慢性的な下痢だけ ですが これがずっと続いて 症状が進むと
    腹部の不快感 腹痛 食欲不振 体重減少 などが あらわれます。


 

 消化不良性下痢 

   胃炎の時や胃がんの時に 無酸症となって 消化液での消化が不十分な時に
     起こります。また、
   慢性膵炎といった病気を持っていると 膵液の働きが弱くなってしまう ので
     消化が不十分になって 起きてしまいます。
       ↓↓
      これらの原因で
    タンパク質がおなかの中で 腐敗したり 糖質が発酵したり することで
     腸を刺激します。
       ↓↓
     下痢が起きます。

 消化不良症 の 
    腐敗性消化不良症 と 発酵性消化不良症 

@ 腐敗性消化不良症
 タンパク質の消化吸収障害による下痢
  便はアルカリ性
A 発酵性消化不良症
 炭水化物の消化吸収障害による下痢
  便は酸性

     消化不良症の症状が それぞれ 重い場合 栄養障害も強いため 
           体重減少も強くあらわれてきます。
  おなかは、絶対 保温する ことが 重要で 食事時間は 規則正しく を 意識し
        食事は ゆっくり ゆったり よくかむ ように します。

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  〈腸の病気の食事で 気を付けたいこと〉 



 吸収不良症候群 
                       
                        栄養素の消化吸収が障害された状態の 総称
       小腸の障害から起きる 吸収不良で 下痢を起こします。
           <例>
       ラクターゼ欠損症などは 乳糖を分解する酵素が欠損して起きます。

〔 吸収不良症候群 の 症状 〕
               慢性下痢 体重減少 腹部膨満 貧血 浮腫 など

       栄養素では 特に 脂肪の消化吸収障害が多くみられます。
       慢性下痢では、脂肪便(脂肪下痢)がみられます。
〔 治療 としては 〕
                     原因除去 が 第1 と されます。
  食事は、
           体力保持を目的とします。
           消化の良い食事内容を意識します。
  避ける食事内容は
  ・冷たい飲み物
  ・繊維やおなかに残りやすい野菜
  ・おなかの中で ガスがたまりやすい 豆類・いも類 などは 多量に食べない
 栄養素の脂肪は1日20〜30グラム程度とします。



 大腸性下痢 

               大腸に異常がある場合に 発生する下痢 です。

       栄養素は 小腸で吸収されるので 栄養障害はあまり 受けない。
                    主に、
           水分吸収が障害されて起きます。
        潰瘍性大腸炎 や 過敏性大腸炎 などの時に みられる症状 です。

※※
 過敏性大腸炎などは、
  腸の運動が活発過ぎる か 運動が低すぎる かで 起きてしまう 下痢 です。
          腹痛や腹部の膨満感 が あります。

      精神的な原因も関係する様子で 下痢の時もあれば 便秘の時もあって
         下痢と便秘が 交代することも あります。(神経性下痢)



 潰瘍性大腸炎 

                                          原因は 不明
                          大腸の 原因不明な 非特異性炎症

                               粘膜に すりきずのような物が あらわれる。
                           長年にわたって 再発と症状の軽快を 繰り返す。
                           発症や再発を 誘うものは、「ストレス や 妊娠」
                             20〜40歳に 始めて発症することが 多い 
                症状は、直腸からあらわれて 少しずつ全結腸へ 広がります。
                    出血や下痢につながっている病気 です。
                           出血は血便の原因になります。
           深刻な病態です。完治するまで 長期間かかります。


〔 症状 〕
   主な症状:血便や下痢
         腹痛や発熱や体重減少が 多く確認されています。

   症状は、少しずつ発症します。
          ときどき 急な電撃型の激烈な症状で 発症します。

   下痢は 1日1回〜2回 から 20〜30回
       精神的な疲労や繊維の多い食事で増悪します。

   便は、粘血便ですが 便の外側に血液が混ざることもあります。

       腹痛は、左下腹部に多いです。

   食欲不振 微熱 体重減少 嘔吐 などもあります。


〔 治療 〕
    一般的に 心身の安静 が重要です。
         お薬や食事や手術といった 治療もあります。
 
〔 潰瘍性大腸炎の食事 〕
        高エネルギー 高タンパク質 高糖質 高ビタミン 食

         高タンパク質食を中心として 高エネルギー食 とします。

    ◎お粥 や おなかに負担が少ない やわらかいご飯 を たくさん食べましょう。
    
    ◎高タンパク質食品は、油脂が少ない肉・魚などを 選びます。
      肉・魚の 赤身は最高に栄養価が高いですが
          潰瘍性大腸炎の症状があるときは、食欲も落ちているので
                                      無理に食べることを 考えないようにしましょう。
     肉・魚以外の高たんぱく食品
       豆腐・豆乳・卵
         ↓↓
         高タンパク質ですが 植物性食品です。野菜と同じ と考えて
                                              たくさん食べましょう。
   体調が落ち着いてから 食べてほしい 高タンパク質食品は、
                  とりささみ 豚ひれ肉 白身魚 まぐろ かつお など
       スープ煮や煮付けなどで 味をつけて 常温で食べましょう。

    ◎牛乳・乳製品は
      症状を悪化させることがある ため 避けますが
            材料として使われている調理食品は 負担がかかりにくいので
        食べることができます。
             プリン かぼちゃプリン ゼラチンが入っているヨーグルト など


  ◎消化吸収の良い食品を選ぶこと
     ↓↓
    腸内に残りにくい食品 腸内発酵しない食品

   食べにくい食品(おなかに負担がかかる食品)は、
             さつまいも とうもろこし れんこん ごぼう きのこ類 海藻類

   症状があるときは、野菜も食べにくいですが 
     落ち着いたら おなかに負担をかけない野菜を選んで たくさん食べましょう。
   野菜をたくさん食べても おなかに残らない状態にします。
     消化が速い野菜を選びます。
                いも類の じゃがいも・長芋・里芋は、消化が速いので 
            おなかに残らない野菜の種類として 選ぶことができます。
     ごま油はおなかに負担がかかりにくいですが すりごまなどは避けましょう。

  ◎ 刺激物を避け 腸管の安静を保ちましょう。
   刺激物は、
   アルコール コーヒー たばこ 辛い物 酸っぱい物 熱いもの 冷たいもの


   気持ちが落ち込みやすいので 変化ある食事 を 意識しましょう。
 ・規則正しい生活 
 ・身体的過労 は 避けましょう 
 ・暴飲暴食 も 避けましょう 
         ↓↓
                  意識的に実行しましょう。



 タンパク質漏出性(ろうしゅつせい)胃腸症 

                         胃腸管の壁から 管腔内(かんくうない)に 
                     血液中のタンパク質が異常にもれてしまう ことで
                  低たんぱく血症 という 症状を発生する 「症候群」 です。

〔 原因 〕 大きく2つ
 ◎リンパの障害=リンパ液(血液)の流れが うまくいかない ことが理由
           (肝硬変など)
  リンパ管(血管)が 拡張して そのうち破裂
   ↓↓
  タンパク質が直接 腸を通じて 消化管に入り込む
 
 ◎タンパク質が消化管にもれ出ることで 血液中のタンパク質濃度が 下がってしまう
   (胃腸管の感染症がある・潰瘍性大腸炎・ポリープなど)

〔 症状 〕 消化器の症状はありません。
        唯一の症状は、浮腫 です。

〔 食事 〕 高エネルギー 高ビタミン 高タンパク質 食
        タンパク質食品は、消化の良い物を選んで 
       栄養価が豊富な食品を 調理しましょう。


                 〇●〇 便秘 〇●〇
排便回数が 減少する状態
   ふん便が 直腸から排出するのが遅延する ため 大腸内に長く停滞する場合
                          一般的に 数日以上 排便がない状態
   1日1回 排便があったとしても その量が非常に少なく 残便感がある 場合

※※
 2〜3日に1回の排便でも 苦痛なく 十分に排便があれば 「便秘」とは 
                                                                                          言えない。

 便秘は 便に水分がなく 固く 排便に苦痛・困難を伴う。

 ・排便は 1週間に3回以上は 正常 
 < 便秘 >
          ・便通が3〜4日以上もなく 便量が少ない 
         ・または、固くて 排便に 困難を感じる場合 

< 便秘 > は、
             ・腸管の運動の減退
             ・緊張過ぎて 高ぶった状態
             ・腸内での通過障害
                    などで、
         腸内容物の水分が 過剰に吸収されて発生します。
                    ・旅行や転居など 急激な環境の変化
                    ・精神的ストレス
                    ・食事内容に あまり おなかに残らない食事をした時
                     ↓↓
                これらの原因で 健康な人でも 便秘は 一過性に発生します。

〔 症状 〕
        下腹部痛  腹痛 腹部膨満感 食欲不振 頭痛 など

〔 便秘の類型 〕
         常習性便秘症 (慢性便秘・機能性便秘) 
@弛緩性しかんせい(単純性)便秘 = 1番多い便秘
          大腸の緊張が低くなって 大腸の運動も減弱して 起きる 便秘
                腸内にある内容物の輸送が遅延します。
                  神経症の人や高齢者に起こりやすい。
              食欲不振 腹部膨満感 頭痛 心臓の鼓動が激しく感じられる
              体がだるく何もする気になれない
                                                                  などを、伴うことが多いです。
A排便困難症
          ふん便が直腸に来てても 排便が起こらない状態
                弛緩性便秘症と合併しやすい
             妊婦は腹筋のちからが弱くなっているので 排便が難しくなる
Bけいれん性便秘症 = 過敏性大腸炎 特有の便秘
        大腸の緊張が大きくなって 腸の収縮で 便の通過障害が起きて 発生する
               便秘は続かない 時々下痢に移行する
                    便は、ウサギフン状やえんぴつ状
              腹痛 頭痛 吐き気 不眠など の症状も出る
                          左下腹部痛を訴えるが 排便後 痛みがなくなることが 多い

          続発性便秘症 (常習性ですが @〜Bの型に入りません) 
神経系の病気 や 腸腔内の病気 が ある場合や 下剤や浣腸の常用
               アルコールやニコチンなどの中毒に 続発して起きる便秘

           器質的便秘症 (症候性便秘) 
腸管に 器質的通過障害がある場合 や 肛門に病気がある場合
       ↓↓
     狭窄や屈曲や癒着 圧迫 など
                            便が直腸まで来てても 便意をおさえるため 排便が難しい

           一過性単純性便秘 
食事や生活が一時的に変化したために 起きるもの

            直腸型便秘 
便意を抑制す習慣(我慢する) の人に起こりやすい


〔 便秘の食事 〕
 要点は 便秘の種類 によって 変わる  

   弛緩性便秘 と けいれん性便秘 の 食事

@弛緩性便秘の場合
       腸の運動を活発にさせる食品を選び 下剤はなるべく使わない

 ◎ 便の全体量を増やす食品 = おなかに残りやすく繊維の多い食品
                                     < 野菜 海藻類 >
 ◎ 腸内で発酵しやすい食品
                                     < 糖質食品 砂糖 くだもの >
 ◎ 脂肪食品はしっかり食べる
                        便の通過を滑らかにします。
                        大腸を刺激するので 腸の運動を活発にします。

    食事の全体量が 少ないと 便秘するので 食事の全体量は多く 用意します。

 早朝の空腹時(起きてすぐ や 朝食前)に、
                            冷たい水 や 冷たい牛乳 冷たい果汁 など 飲みます。
 1日の水分量は 普通に飲んで補給します が、 空腹時以外(食事中など)は
                                                              少量を数回に分けて補給します。
 炭酸水 や 香辛料も 便秘に効果があります。

 食物繊維は、1日約30グラム 補給します。
          これは、本当に意識して用意しないと なかなか たどりつきません。
 野菜・くだもの を 【いつもの倍】 補給して 必要量のお米をしっかり 食べましょう。


Aけいれん性便秘の場合
        腸の運動を おさえる 食品を選びます。
        弛緩性便秘とは、逆です。
    けいれん性便秘は、腸の運動が強すぎ起きる 便秘です。

 ◎ おなかに残りにくく 繊維が少ない食品 を 選びます。
 ◎ 腸内で発酵しにくい食品 を 選びます。
  【 腸に刺激を与えない 食品 】
      ↓↓
    くだもの や こんにゃく さつまい以外のいも類 は、 
      水に溶けやすい食物繊維 なので 食べて問題ありません。

    昆布 ひじき わかめ も 食べて問題ありません。

  炭酸水 や 香辛料 酸味の強い食品 は、腸を刺激して 緊張させてしまうので
          効果ありません。
       冷たい物も 控えましょう。

 けいれん性便秘は、腸の内容物の移動が障害される もので
        神経過敏症の人に多くあらわれる症状で 便秘と下痢が交互にくることも
                                                                                          あります。
         下痢の場合は、下痢症状に適した食事内容にしましょう。




 過敏性腸症候群 

          便通異常と腹痛など 腹部症状を慢性的に訴えるが これらの症状を
                       説明する体内の異常が認められない 腸の機能異常

〔 特徴 〕
         ◎腸の不調を訴える人たちの中で 1番 頻度が多い
         ◎20〜40歳代に多く 症状が変動しやすい

〔 原因 〕
         ◎不安や神経質な傾向やストレス
         ◎自律神経失調 胃腸の反応が強すぎる
         ◎アレルギー 食べ物 薬 気温

〔 症状の特徴 〕
         ◎朝 固い便を排泄してから その後 頻回の軟便や半固形便が続く
         ◎腹痛は下腹部に多いが 排便や排ガスで軽減する
         ◎食事ごとの排便
         ◎ストレスによって症状が悪化
         ◎下痢があっても 体重減少が少ない
         ◎睡眠中は症状がない

〔 症状の種類 〕
◎けいれん性便秘型
                  冷水 などで 下腹部痛がある
                   固い便を排泄すると治る
◎神経性下痢型
                  朝食前後に粘液を含む下痢がある
                  腹痛をともなわないこともある
◎交代性便通異常型
                  けいれん性便秘型と神経性下痢型の症状が 入り混じって起こる
◎その他
              腹部膨満感 食欲不振 
             自律神経症状(頭痛 肩こり 動悸 手足の冷え しびれ 不安 など)


〔 過敏性腸症候群の食事 〕
              ◎アルコールやカフェインを含む飲み物 と たばこは制限する
              ◎規則正しい食生活を 意識しましょう。

  下痢の場合 = 下痢の食事内容を行います。
            ・繊維の多い食事は 控えます。
            ・消化の良い状態で食事をしましょう。
            ・脂肪の多い物や冷たい物は 避けましょう。

  便秘の場合
          ・水分を多く補給しましょう。
          ・刺激物は避けましょう。
 (辛すぎるもの 酸っぱすぎるもの 油っぽい物 熱すぎるもの 冷たすぎるもの など)
          ・繊維を多く含む食事内容にしましょう。
             (バナナ や 煮た野菜 が 腸管の刺激作用が少ない ので 適当です)



 潰瘍性腸症候群 

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